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母がおかしくなった話①~手術とその後~

2023年9月5日

氷河期真っただ中の独身男、現役介護福祉士の介護太郎です。

私には別に暮らしている両親がいますが、母が現在進行形でおかしいのでそれについて綴っていきたいと思います。

事の発端は乳がんでした

今(2023年8月)から1年半前、2022年の2月に市の健康診断で乳がんがわかりました。

その時はこちらに何の連絡もなく、自分ですぐに紹介された病院で手術を受ける事を決めてきて、手術の1週間前くらいに連絡がありました。

右胸を丸ごと取る事になったので、凹んでるのかと思いきや案外平気そうな感じでした。

3月には手術が無事に終わり、病院通いも一人で出来ていると思っていました。

ところが、手術後の診察の話を聞くとどうもおかしい・・・。

だいぶ前の事で記憶が曖昧な所もありますが、大体↓のような感じの事を言っていました。

トリプルネガティブだから治らない

乳がんは取ったがん細胞から検査をしてサブタイプを調べ、そのタイプによってその後の治療が変わります。

結果、母のサブタイプはトリプルネガティブでした。

ホルモン受容体であるエストロゲン受容体とプロゲステロン受容体、そしてHER2(ハーツー)タンパクの3つがいずれも存在しないタイプなので、トリプルネガティブという名前みたいですが、この名前が良くなかったのかも。

ネガティブなもの、悪いものが3つあるみたいな意味に受け取ってる気がする・・・。

調べると確かに再発率は他のタイプよりも高いらしいですが、「トリプルネガティブ」と「再発率が高い」というインパクトのある二つの言葉のみが脳みその大半を占め、トリプルネガティブ=死ぬという方程式が出来上がってしまったようです。

その結果、自分の中で「トリプルネガティブで治らないのなら治療したくない」という結論に至ったようです。

結局、最初の診察では治療方針も何も決めないまま帰って来て上記の話をしてきたので、改めて予約を取らせて一緒に病院に行きました。

お医者さんは「がんは取ったし、表面に見えないがん細胞が万が一ついてたら、放っておいたら転移するかもしれない。だから抗がん剤と放射線をやって治す方向で頑張りましょう」と、暗にもう大丈夫ですよと言ってくれてるのに全然聞く耳を持ちません。

ちなみに父は父で肺気腫でろくに息が出来ないので歩くことがままなりません。

それなのに頑なに酸素ボンベを使わず、病院内を歩く事も出来ないので付き添いは私一人で行ってます。

ついでに父も母のいう事を鵜呑みにするのでめんどくさい・・・。

飛ぶの!(転移するの意)

ずっとこうだったのかわからないのですが、母は人の話を1から10まで聞いて理解する事が出来ないみたいです。

その為、お医者さんの話を全部メモに取ろうとしますが、当然そんなの無理ですよね。

話すスピードの方が書くスピードよりも速いんだし。

しかもメモを取っている間は全然話を聞いてないし、書いたメモも後から見てもわからない始末。

何センチ×何センチの腫瘍の大きさなんてどうでもいい事を一生懸命書いて、現状どうなのかをまったく理解しようとしません。

そんな中、お医者さんが「万が一表面に見えないがん細胞が残っていて、どこかに飛んだりしないように、転移しないようにですね、抗がん剤治療を・・・」と話した時の「飛ぶ」という言葉のみを覚えて、勝手に「がん細胞が飛ぶ!転移する!」と思いこんじゃったんですね・・・。

抗がん剤やれば大丈夫なんだから、と話しても突然「飛ぶの!」と転移するのが決まった事のように話し、何度も飛ぶ飛ぶ言ってたら本当に飛んだつもりになったようで、最近は「自分は末期がんだから余命がもうわかっているはず」にクラスチェンジしました。

もちろん転移の事実はありませんので何度も言ってますが、聞き入れてくれません。

薬剤師が『あんたは絶対治らない』って顔をしていた

これは手術の後、退院後最初の診察の後に何度も言っていた言葉です。

お医者さんの診察を終え、薬剤師から薬の説明を受けた時にそういう顔をしていたとの事です・・・。

顔を歪めて「あんたは絶対治らないって、こんな顔をしてたんだよ!だからもう治らないんだよ!」と実演してくれてましたが、

薬剤師の顔を見ただけで何を思ってるかなんてわからないだろうが・・・。

それを聞いた父も同調して「そりゃひどいな!」とか「そんな病院おかしいだろう!」と怒って両親だけで盛り上がっていました。

その後その薬剤師さんにお会いしたのですが、とても優しい感じの方でした。

そして話を聞いてみると、どうやら母が勝手にインターネットで調べた事が正しいと思い込み(そもそもそれも歪曲して受け取ってるのかも)、薬剤師さんが説明した事を嘘だと言って詰め寄っていたようなんです。

薬剤師さんとしては説明すべき事を言ってくれているだけなのに、母が全く納得しないので言葉に詰まった時の顔を「あんたは絶対治らないと思っている顔」だと思ったんだろうなと。

この事は母にも薬剤師さんに嘘でしょって言ったの?と聞いたらそうだと白状していましたので事実だと思います。

あの医者は金儲けの事ばっかり

大きい総合病院の雇われの医者がそんなに儲からないだろうし、そもそも保険適用なんだから金儲けも何もないだろと思うんですが、何故かそんな悪口を言い出しました。

これはマジで意味がわかりません。

だけど診察を受ける時は大人しく「先生の言う通りにしますぅ」みたいな態度です。

そんな事言うならもう行かなきゃいいのではと思うのですが、しっかり予約取って忘れずに行くんですよね。

ちなみにある日の父との会話↓

母「あの医者は信じられない、金儲けの事ばっかり」

父「あの医者は金儲けの事ばっかりか。ろくでもねえ」ゼーハー(←肺気腫で息切れ)

私「そんな事ないよ」

~後日~

母「あの医者は金儲けの事ばっかりなんでしょ?お父さんが言ってた」

私「・・・・・」

うちの母は頭が悪いんでしょうか?

これってどういう現象なんでしょうか?

認知症?うつ病?ADHD?ストレス?

昔はもう少しまともだったような気がするんですが、乳がんになってから、というか乳がんの手術を終えてからやばいくらい話が通じないしこちらの言う事を理解しません。

本人曰く、手術さえすればそれで終わりだと思っていたそうで、抗がん剤や放射線治療をやりたくない(やるのが面倒?)のがストレスになっているのか、眠れないし病気の事ばかり考えてしまう。頭の中がごちゃごちゃしている、との事・・・。

ちなみに抗がん剤と放射線はすでに終えて、今は3ヶ月に1回検査しています。

結局この1年半の間、ひたすらおかしいままです。

認知症にしては忘れないし、うつ病にしては動けているし、元々変わっていてADHDっぽさはあるけど検査した事ないし一応日常生活は送れているし、ストレスのせいでおかしくなってしまったのか・・・?

一緒に住んでるわけではないので今の所ひどい迷惑は掛かっていないですが、これがひどくなったらどうなるんだろうと悩みの種にはなっています。